2013年12月14日

46 今シーズン最初で最後のUPPER(桂川7)

水位:1.13m(桂川強瀬) 気温:9℃(大月) 天気:快晴
区間:川茂堰堤〜高月橋(約8.5km) 勾配:12.94‰(423m→313m) 所要時間:xxx分
メンバー:HGさん

 桂川(相模川上流域)の都留〜上野原区間は、関東圏、いや全国区で見ても秀逸のカヤックフィールドなんですが、発電取水の影響でふだんはカツカツです。増水するのは、A. まとまった雨の後か、B. 冬季の発電所メンテナンスに伴う取水停止期間ですが、Aの恩恵を授かるのは実際にはかなり難しく、水量が安定し、予定の立てやすいBの存在はかなり貴重です。
 今年(2013年〜2014年)のいわゆるアッパー区間のBは、12/13〜12/20 の約1週間しかないそうな。残念ながら今季は、週末カヤッカーにとっては実質、14日,15日の二日間しかチャンスがないようです。

 さてどうしたものかと思案していたところ、先月小国玉川でもご一緒したHGさんからお誘いのご連絡をいただきました。

 川茂堰堤からスタート。あれ? オーバーフローしてませんね…。堰堤下はカツカツのままです。

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 しばらく進むと、右岸側の余水吐と思しき場所から大量に水が吐き出されていました。すんごい迫力です。

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 舟場橋まで到着。核心部はよう連れていけないので、ラナはここで上陸してしばらくお留守番してもらいます。

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 舟場橋の瀬で肩慣らし。右岸ルートは、抜けてるように見えるけど、やっぱり怖いということで今年も左岸ルート。でもこれもすごい怖い。胸がバクバクと激しく脈打ってます。いよいよ始まったかあという気になります。

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 核心のゴルジュ帯スタート。最初のヘアピンカーブは、どっちに逃げるんだっけかな。忘れた…。直前でようやく見えたんで、迷わず左岸側の抜けてるルートに回避。右岸側はマキマキです。

 続いてシュガードロップ。あ、HGさんが中央を駆けていくけど…大丈夫みたいでした。見届けてから私。これも左岸側の抜けてるルートを…。あれ? ない!? フツーに落ちてますやん! 岩絡みの段差を落ちる最中に岩に乗り上げてボートが反転。身体がついていけずにフリップしてしまいました。

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 うえぇぇ、やってもたぁ。
 この後にはすぐプレざむらい。あんなとこ絶対泳ぎたくない。幸いボートはすぐ確保できましたが、思うように身体が動かないし、グローブがやたら滑ってボートが掴めなくってモタモタとしてるうちにどんどん流されめちゃ焦る。((((;゚Д゚)))))))

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 プレざむらい直前で辛くもリカバリに成功しましたが、早くも心は折れかかっています。

 休憩ついでに下見しました。
 うわ〜、ド迫力のダウンストリームVです。抜けてはいるけど、微妙に複雑な形してんなあ…。ここでコケると、サムライ一直線。4年前に一度やらかして、トラウマになってます。今の折れかかった心は、あと一撃で粉々になりそう。
 HGさんが先行した後も、じっくりとルートを観察。選んだのは右岸ベタベタのどチキンルート。今の精神状態を考えるとこれがベストと考えました。右岸の岸壁をかわし、Vストッパーをかわし、避けに避けてクリア。いざサムライに向かいますが、これが結構波でかくってギリギリの攻防でした。こんなやったっけ? 先シーズンより水量が多いからか…?

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 サムライ、到着。上陸して下見します。
 うーん、確証は持てませんが、やっぱり前回よりキツくなってる気がする…。

 「担ぎます?」
 「うーん、どないしようかなあ…。HGさんはいきますよね?」

 もちろん行く気マンマンと分かってて聞いたんですが。

 「どうされます?」
 「じゃあ、いきますよ!」

 いけばいいんでしょ、みたいな、半ばヤケクソな気持ちでした。結局は自分自身で判断することなんですが、誰かにちょっとだけ背中を押してほしいこともあります。今回は、HGさんの即答がそれでした。

 HGさんが先に颯爽と下る。メインドロップの直前で反転して、あ…と言葉を失いましたが、巻かれずに抜けていくのが見えました。

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 深呼吸して腹を括る。雄叫びをあげて自身を鼓舞する。チンダツしてもこれが最後と言い聞かせ、集中力を高める。
 心の準備が整ったところでGO!

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 ルートは、右ルートの矢じりのような岩の真ん中よりやや右に狙いを定めていましたが、ぐいっと左に吸い寄せられていく。しまった! っと思ったときには遅く、左岸側の鬼のホールへ。華々しく、散りました。

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 本日二度目の寒中水泳。洗剤の香りを肌で感じる。二回ほどごくんとまともに水を飲んでしまい、うぐっとなるも、二度目だったおかげか、自分でもびっくりするくらいに素早くリカバリできました。さっきのダラダラ流されてたんは何やったんやというくらい。

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 ゴルジュ帯の出口でHGさんと再会。やっと、出られた〜。安堵のため息。まだこの先に最大の瀬ハラキリを控えてますが、もういいや。もう燃え尽きました。

 ハラキリを前にして、お留守番してたラナを舟場橋まで迎えにいく。今度は高月橋まで回送して、ラナを連れてハラキリから再開。ラストのホールは、今年はさらにフレンドリーな形状に変わったように見受けられましたが、怖いもんは怖い。やはり下ろうという気分にはなれませんでした。

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 ブレイブなHGさんのレスキューに回って下流で待機。まもなく、大空に突き上げるバウが見えました。今年は中盤にほぼ横一文字にホールができていましたが、もろに捕まり縦フリップしたようです。下り沈で目の前を通り過ぎていったHGさんはそのままチンダツして流されていく。

 ラナと一緒に追いかける。フネと人は分離していました。一瞬迷いましたが、川相面でセルフレスキュー可能と判断し、フネを追いかける。フネは無事に回収して左岸に引き上げましたが、ハラキリからは随分と流されてしまいました。
 赤いカヤックが遠目に見えたので、もしやと思いつつ岸沿いに上流へ歩いていくと、はたしてタマジくんがフォローしてくれてました。助かりました。ありがとう。

 その後も侮れない瀬ばかりで、ちびりそうになりながらも無事にゴール到着。

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 毎年来ては、毎回来たことを激しく後悔する桂川アッパー区間。とくに核心のゴルジュ帯は、ふだん漕ぐ川とあまりに違いすぎる。水って、こんなに重いのかと。川幅と勾配がちょっと変わっただけなのに。ボートコントロールが効かないし、沈すると致命的やし。快適、爽快、愉快痛快という気持ちより、緊張、不安、恐怖、重圧といった負の感情のほうが圧倒的に強い。これは年月を経てもいっこうに改善される見込みがないので、たぶん向いてないんでしょうなあ。
 しかし、ゴルジュ帯を抜けた時の安堵感、充実感、達成感、満足感。これが、ふだん味わうことのないレベルで体験できます。感情が爆発して、拳を振り上げて雄叫びをあげる機会って、フツーに生活してたらそうはないですよね。このあたりが分不相応と知りつつも、つい毎年通ってしまう理由ではないかと考えております。

 なにはともあれ、今年も無事に下ることができました。ご一緒くださったHGさん、ありがとうございました!


ニックネーム ラナ父 at 06:37| Comment(0) | 甲信越>桂川(相模川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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