2013年04月29日

13 神奈川の川を下る(酒匂川1◆133本目)

水位:0.13m(鮎沢) 0.17m(松田) 0.23m(平山) -0.55m(谷ヶ)
気温:19℃(小田原) 天気:晴れ 区間:河内川出合〜山北(安戸)堰堤(約5.1km)
勾配:8.23‰(158m→116m) 所要時間:120分 メンバー:ソロ

 序盤から逆スイッチやらかしたため終盤までほとんど撮れてません(涙)。



 昨日も訪れた酒匂川、ようやく実際に下る機会を得ることができました。

 酒匂川は、富士山(標高3,776m)の東南麓を水源とし、神奈川県山北町谷ヶで河内川を合わせ、足柄平野を南東へ流下して小田原市酒匂にて相模湾に注ぐ、酒匂川水系の二級河川です(幹線流路延長46km,流域面積582ku)。静岡県内では鮎沢川とも呼ばれます。

 酒匂川は「二級河川」です。一級河川と二級河川の分類基準は河川法に記載があります。一級河川とは「国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定したものに係る河川で国土交通大臣か指定したもの」、二級河川とは一級河川「以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で都道府県知事が指定したもの」。
 といっても何のこっちゃ分からんので、ひとつの切り分け方として、二級河川は水源から河口まで同一の都府県にあるものと思っていました。兵庫県の武庫川、市川、矢田川然り、和歌山県の有田川、日高川、日置川然り。

 しかしこの酒匂川は、静岡県と神奈川県を跨いで流れてるんですよね。そういう意味でも興味を引く川でした。大規模な水系には管理区が河川整備計画なるものを策定していて、河川情報や流域概要など参考にすることが多いんですが、酒匂川の場合、両県どちらからもネット上では見当たりません。統合的な防災対策とかどないしてんでしょうね。

 さて、今日は珍しく家族同伴なんで、回送はお任せ。プットインは、昨日川遊びした河内川出合から。出発は9時35分ごろ。

130429sakawa01.jpg

 峰発電所から、本川の鮎沢川の水を放流してます。最大なんと16.5トンとあります。根こそぎ取ってますね。
 ザラ瀬を快適に下っていくと、今度は左岸側に嵐発電所があります。
 これは河内川の水を放流してます。最大8.35トン。
 最大約25トンを加え、本来酒匂川を流れる水量に戻ったわけですが、すぐ下流の山北発電所取水堰でまたごっそり持っていかれます。最大20.9トン。差し引き、3.95トンしか残らない計算となります。

 その山北発電所取水堰を越えていきます。ラバーゲートになってますね。なんか怖いっす。

130429sakawa02.jpg

 堰堤以降カツカツになった川を大きく左にカーブすると、左岸側から大量の水が流れ込んでいます。支流も発電所もないんで、余水吐と思われますが、かなりの水量です。取水しといて即大量に戻してんの? 仕組みが分かりません。また、常時そうなのか、時期限定なのかも謎ですが、いずれにせよ水量は倍増。おかげで大分下りやすくなりました。

130429sakawa03a.jpg

 長坂橋の手前で先の見えない瀬が登場。
 この区間最大の瀬です。岩絡みっぽいんでボートを下りて下見。

130429sakawa04.jpg

 落ち込みに岩があって、コースが取りづらい。うーん、右岸寄りから左斜めに落ちて岩を避けるのがベストかな…。
 結果はうまくいきました。意外と面白い川ですやん。こういう類の瀬は期待していなかったんで、すごく嬉しくなります。

130429sakawa05.jpg

 若干川くさいですが、意外と水もキレイやし、国道沿いですが、山峡区間らしく山も崖もすぐ側まで迫っていて、いい雰囲気出てます。ひょっとしてひょっとするとこの川、当たりかもしれない。

130429sakawa07.jpg

 平山の集落付近に至ると、左岸側の岩壁に横一線にくり抜かれたような穴がありました。甌穴…? と思って近付くと、人工物くさい。昔の街道跡か、もしくは水路跡か…?
 気になってたんで帰宅後に調べると、正解は18世紀後半に掘られた水路跡だと分かったんですが、こういう遺物のルーツを調べるのもなかなか楽しいです。

130429sakawa06.jpg

 さらに漕ぎ進むと衝撃的な場面に。

130429sakawa08.jpg

 ショッキ! 一気に濁流になってもた…。これまでのウキウキ気分から、一気に奈落の底まで落とされた気分。そういえば昨日も足柄橋付近から眺めた時にえらい濁ってたんで気になってたんですよね。発電放流のせいかなと思ってたんですが、原因はこれやったんか…。
 ただ、まだ工事は始まったばかりみたいで完全に濁り切ってはいません。これは、追い越せるんちゃうかと全速で漕ぎ進むと、またもとの透明度に戻ってきました。

 ほっと一息ついたのも束の間、なんとまた一台ユンボが入ってますやん…。しかも今度は川のど真ん中で川底の石をいじくってます。こちらの存在に気付いて動かしてもらえたんで通過はできましたが、下流は無残なものでした。

130429sakawa09.jpg

 しかしこれで終わりではありませんでした。
 新樋口橋の直下、巨大な砂防堰堤が行く手を阻んでました。

130429sakawa10.jpg

 しもた…。事前に地図で存在は認識してましたが、下見するのすっかり忘れてました。まあ何とかなるやろと軽く考えてたんですが、甘かった。
 高さは6mくらい。赤濁りのため水深不明。そもそもラナがいるし飛ぶという選択肢は使えない。魚道もなし。左岸に車道に上がれる道がありますが、直角ツルツルのコンクリ壁をハシゴで登るタイプなんで、これまたラナが自力では登れない。私一人で約30kgある彼女をロープで吊り上げるのはかなりキツい。

 ということで、ここで上陸は諦め、別のテイクアウト地点を求めて遡上することにしました。
「通らず」のないところでよかったです…。

 無事、車道に上がれたのは11時半過ぎ。疲れたー。
 予定時間を大幅にオーバーしてしまい、待ちかねた家族は「洒水の滝」を見にいってました。私もお目にかかりたかったんですが、おかげで機会なし。

 もともと期待値の低かった川ですが、意外とキレイやし眺めもいいし面白い瀬もあるしでテンション急上昇。しかし終盤濁流となり、砂防堰堤に行く手を阻まれるしで急降下。グラフにすると、ちょうど富士山みたいな感じになったかと思います。( ;´Д`)

 テイクアウト地点は要再考ですね。

続きを読む

ニックネーム ラナ父 at 02:00| Comment(0) | 関東>酒匂川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする