2013年10月20日

41 足尾の渓流を下る(神子内川1◆145本目)

水位:なし 水量:11.87t→15.32t(草木ダム流入量:参考) 気温:11℃(足尾) 天気:雨
区間:輝水橋〜旧神子内橋(約2.9km) 勾配:23.10‰(744m→677m) 所要時間:100分 メンバー:ソロ

 ◆ムービー作成中!

 第二候補地は神子内川(みこうちがわ)。

 神子内川は、薬師岳(標高1,420m)を水源とし、日光市足尾町内を南西に流れ、足尾町渡良瀬にて渡良瀬川左岸に注ぐ、利根川水系の一級河川(二次支川)です。

 東大芦川と同じ水源なので期待してましたが、素晴らしい透明度です。ただ、大芦川がブルーなのに対し、こちらはイエローグリーン系統。

 勾配は庚申川に比べればかなり緩く、これならなんとか漕げるかもと思わせるレベル。しかし、随所堰堤だらけでコース設定が難しい。漕いだって話を聞かないのは、おそらくこれが原因っぽいですね。さらに、意外と渓が深くて、車道からでは半分くらいしか下見できません。

 いちおう、堰堤を極力避ける形でテイクアウトは旧神子内橋左岸、プットインは輝水橋右岸で設定しましたが、それでも道中、約10mの巨大堰堤があります。右岸側がアクセスしやすそうですが周辺が私有地のため、左岸側に回り込んで下見。かなりの急崖です。ロープを駆使すればなんとかなりそうではあるけど、ちょっと危ないかな…。

 足尾町の気温は11℃と肌寒く、天気は雨。うす暗い渓谷に、巨大堰堤の圧迫感。うーん、全然前向きな気持ちになれん。ひととおり下見を終えたのは8時ごろ。ちょっと早いけど、もう帰ろうかなあ…。
 奥さんに電話してみると、これから子どもたちと水族館行く予定だから、別に昼までに戻んなくていいよとのたまう。気持ち的には帰るつもりでしたが、そう言われるとこれも何かのご縁かもしれんと翻意して漕ぐことにしました。
 ドライスーツは秋山郷で壊して以来使えないままなんで、ウェアを重ね着して防寒対策。とりあえず、件の巨大堰堤まで漕いで、続投するかどうかはその時のコンディションで決めよう。そう考えると重苦しい気が少し晴れてきました。

 輝水橋から上流。

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 輝水橋から下流。下流右岸に側に川に下りられそうな道があったので下りていくも、まだ微妙に高くて入れない。右往左往しながら8時55分ごろプットイン。

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 水量は若干物足りないですが、川幅が狭いのでなんとか下れるレベルです。

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 ゴロゴロの丸石の隙間を縫うように滑り落ちていく。ようやく辿り着いた瀞場でほっと一息。

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 大きく右にカーブして、片桐橋へ。床止めが入っているので通れません。ポーテージ。

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 右手に工場が見え、ようやく目的地の砂防堰堤前まで辿り着きました。

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 やはり右岸のほうが上がりやすそうでしたが、当初の予定どおりに左岸に上陸。堰堤直前に流れ込む大和田沢から直登ルートを探し回りましたが、踏み跡も残っていて思っていたより楽に登れました。

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 さて、この先も続けるかどうか。

 …気がつけば、崖下まで下りてしまってました。
 ド迫力の大堰堤を尻目に、まずは滑り降りる間にドロドロになったウェアとスローロープを洗い流す。うう、冷たい…。

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 堰堤下流は川相が変化し、両岸が迫ってゴルジュっぽくなってます。下見段階でもほとんど確認できませんでした。怖さ半分、興味半分でわざわざ崖を下りてきましたが、さてどうなるか。

 やがて先の見えない瀬。今日初めて上陸して下見します。どうやら唯一車道からキレイに見えていた瀬っぽい。

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 ↓これです。

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 たぶん、これが核心部だろうと踏んでました。ラナは右岸を歩かせて、ひとりで下る。

 しかしよくよく考えてみると、これが核心部ってなんで決めたんやろ。その後も川相が変わる気配はないし、むしろ渓がより深くなってる気がします。ドキドキしながら漕ぎ進んでいくと、また先の見えない瀬が現れました。左岸から下見しましたが、ルートがよく見えない。スリット状で、3,4本に分かれてるっぽいですが…。
 先行き不明の不安も高まってきてたので、ここは気力温存のためポテることにしました。

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 おかしいなあ。距離短いからすぐ終わると思ってたんやけど…。なんかもう、ヤバいのがいつ来てもおかしくない雰囲気です。なんでこんなとこにひとりで来たんやろ? と今さらながら思う。

 ついに来た! っと思ったら、全然大したことなくて安堵のため息。

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 そして、ようやく見えてきました。神子内橋。テイクアウトは10時35分ごろでした。

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 よかった、辿り着けて…。しかし実は、ここからが今日一番大変でした。踏み跡を途中で見失ってしまい、面倒になって直登を選択したんですが、登り切るまでにえらい難儀しました。ボートを思い切って引き上げると腰がビシッと音を立てる。くう〜、今のは効いた〜。

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 せっかくウェアもスローロープも洗い流したばかりというのにまたドロドロ。カヤックって、汚れと縁のない爽快なスポーツというイメージですが、今日は例外でしたですわ。

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 寒いし雨降ってるし堰堤巻き怖いし川見えないしで、まるで乗り気でなかったんですが、無事漕ぎ切ることができてそれなりの充実感に包まれました。昨日は空振りでしたけど、今日はちゃんと雨の恩恵にうまく与れたと言ってもいいですよね?

 帰路は、渡良瀬川沿いに南下して、伊勢崎IC経由で帰りました。運転中にちら見した限りでは、本川もけっこうエグそうな雰囲気。また訪れて、じっくり下見したいなと思います。

 こうして約半年ぶりの週末一人旅はおしまい。残ったのは、ほどほどの充実感と、雨でずぶ濡れのラナ、ドロだらけのウェア、そして、首と腰の激しく鈍い痛みでしたとさ。

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ニックネーム ラナ父 at 07:03| Comment(0) | 関東>神子内川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする